「資産構築」とは
「資産構築」というと大げさに感じますが、簡単に言えば「収入を増やし、支出を減らし、浮いたお金を運用すること」です。
これだけのことで資産は自然に増えていきます。
収入>支出→浮いたお金を運用
ただし、「収入を増やす」には時間がかかるため、まずは「支出を減らす」ことから始めるのが得策です。
支出を見直し、無駄を省くことで、すぐに資産形成の第一歩を踏み出せます。
「節約」はすぐにやめろ!
資産構築に関して言えば、多くの人が考える「節約」や「我慢」は、あまり意味がありません。
もともと収入が少ない状態で必死になって節約をして、はたしてどれだけの効果があるのか。
たとえ飲まず食わずの生活を続けたところで、収入以上のお金が浮くはずはありません。
そもそも、ファイナンシャルプランニングの目的が「やりたいことを全てやりきる」なのに、我慢をしたのでは本末転倒です。
しかし、「無駄」はいけません。
家計をしっかりとチェックすると気づかなかった「無駄」が見つかるはずです。
家計をチェックするのに不可欠なのが「家計簿」と「資産の棚卸し表」です。
いずれにせよ、「将来のために節約をする」という考え方は今すぐ消し去って下さい。
家計簿
家計簿については今さら説明する必要は無いでしょう。
家計簿は大掛かりなものである必要はなく、シンプルなお小遣い帳のようなもので十分です。
家計簿には、次の3つが記入できれば形式は問いません。
1.収入:給料明細を基に記入
2.支出:レシート、請求書、引き落とし明細を参考に記入
3.その他:口座残高や財布の中身の確認
たったこれだけのことでお金の収支は明確になります。
しかし、家計簿だけでは「その月にいくらの財産を使ったのか」まで把握することはできません。
資産の棚卸し表
支出を把握するには、現金や預貯金だけでなく、食材や日用品といった「モノ」の消費も含めないといけません。
つまり、「家にあるモノ」の管理です。
ここで必要になってくるのが定期的に行う「資産の棚卸し」です。
例えば、
・冷蔵庫の食材
・食品棚の乾物や缶詰
・シャンプーやトイレットペーパーなど日用品
これらは過去にお金を払って購入したものであり、財産の一部です。
在庫をお金に置き換えて預金残高と同じように管理しないといけません。
よく聞く声に、
「最近、贅沢をしすぎているので、今日の晩御飯は家にあるもので簡単に済ませよう」というのがあります。
しかし、「家にあるもの」も資産の一部です。
現金の支出を抑えるために、家にある高級食材を食べていたのでは贅沢をしているのと同じです。
こういった「家にあるもの」を資産として管理しておかないと、突然まとまった出費が襲ってくることがあります。
シャンプーや調味料などの消耗品、味噌や醤油などの食料品が、時期を同じくして一斉に無くなって、思わぬ出費に面食らった経験はどなたにもあるのではないでしょうか。
こうしたことを防ぐために、家にあるモノを管理するために必要なのが「資産の棚卸表」です。
家計の決算書
ここまでで「家計簿」と「資産の棚卸表」について触れましたが、これはビジネスの世界では当たり前に行われていることです、
どこの会社でも、そしてどこの商店でも帳簿を付けています。
この帳簿が無いと決算や納税ができないばかりか「行きあたりばったり」の経営になってしまいます。
ファイナンシャルプランニングにおいて、「家計簿」は損益計算書に、「資産の棚卸表」は貸借対照表に該当します。
家計の現状を把握するということは、きちんと帳簿を付けて、家計の決算書を作るということです。
定期的に家計の決算を行って、現状の把握をして下さい。
サイトマップ
当サイトのコンテンツ一覧はコチラです。