「投資」にも「投機」にも絶対はありません。
しかし、「資産運用」に失敗は許されません。
「損をしなかったから良いだろう」ではいけません。
将来の人生がかかっているのですから、どんなことがあっても資産は計画通りに増やさないといけないのが「資産運用」です。
よく見かけるあやまちは、「投資」と「投機」を混同してしまうことです。
どちらもリターンを目論んでお金を投入する行為ですが、「投資」と「投機」は全くの別物です。
「投資」というのは、文字通り資本を投入することです。
例えば株式を購入するという行為は、その会社に出資するということです。
つまり「投資」です。
国債、公社債などの債券を買うのも「投資」です。
「投資」にも「投機」にもリスクは伴います。
会社には倒産するリスクがありますし、倒産とまではいかなくても減収とか単年度赤字ということはよくあります。
しかし「投資」においては、投資した対象が破綻しない限り、ゼロになることはありません。
その反面、投資した金額が短期間で何倍にもなることもありません。
一方「投機」というのは、機会に賭けることです。
FX(外国為替証拠金取引)、先物取引、オプション取引など、いわゆる金融派生商品(デリバティブ取引)がこれにあたります。
それぞれ、原資産(例えば原油、コーヒー豆など)の値動きに応じて変動しますが、原資産自体は扱いません。
食品メーカーなど原料を輸入している会社が、原資産取引のリスクヘッジとしてよく利用しています。
経済的な裏付けがあるので、決して博打ではありませんが、原資産を扱わない人にとってはギャンブル的な要素が多い取引です。
「投機」は少額で参加できて短期間で何倍にもなる代わりに、一瞬でゼロになることもあります。
この「投資」と「投機」のバランスをしっかり取ることで、効率よく資産を増やしていくのが上手な資産運用と言えます。
なお、「投資」では、ある程度まとまったお金が必要になってきます。
それは、資金が少ないと目論んでいた金額に達するまでの時間が掛かりすぎて、お金が必要な時期に間に合わなくなってしまうからです。
したがって、最初は少額の「投機」からスタートしてある程度の利益が貯まったところで株式や債券に資産を移していくのが良いでしょう。
「投機」の対象としてお勧めなのはFX(外国為替証拠金取引)、日経平均先物取引、日経225オプション取引です。
日経平均先物取引、日経225オプション取引については、その仕組みを勉強する必要がありますが、FX(外国為替証拠金取引)であれば今すぐ始めることが可能です。
勉強をしてから始めようとしていると、いつまで経っても始められないので、できるだけ少額で今すぐ始めることをお勧めします。
そして、いずれは株式や債券に投資して、ライフプランが達成できる資産を構築をして下さい。