多くの人が、学校を出ると会社に就職します。
というか、ほとんどの学生が、就職するために学校に行っているような感じです。
昔から、しっかり勉強して、いい学校に入り、一流の会社に勤めるとか、倒産の心配がない公務員を目指すのが「良い子」とされてきました。
もちろん、中には自分の夢に向かってアルバイトで生活する人もいるでしょうが、いずれにせよ、卒業したらとりあえずはどこかの会社に雇用されます。
そして多くのサラリーマンが転職するかどうするかは別として、65歳の定年までは働き続けます。
中には70歳を過ぎても働いている人もいます。
この実態が良いか悪いかは別として、定年までサラリーマンとして働き続けたところで、一生で稼げる金額には限度があります。
中には途方もない金額を稼ぎ出す人もいますが、それはサラリーマン全体でみるとほんのひと握りの人です。
いくら高学歴であっても年収5,000万円を超える人は、そう多くありません。
年収が1,000万円を超える人は、男性の8.4%、女性の1.5%だという統計数値があります。
また共働きでも1,000万円を超える世帯は12.7%しかありません。
(国税庁:令和4年分民間給与実態統計調査より)
ちなみに、年収1,000万円以下の人の手取り額は収入の7~8割、1,000万円から2,000万円で6~7割、2,000万円を超えると手取り額は5~6割になってしまいます。
税金(所得税・住民税)、社会保険料(健康保険料・介護保険料・年金保険料・雇用保険料)が引かれるからなので、日本の国に住む以上は仕方がないことですが、決して楽ではないですよね。
年収1,000万円を超える人というのは、それなりの役職に就いているでしょうから、そう多くはいないでしょう。
つまり、ほとんどのサラリーマンが年収1,000万円以下で生活していると思われます。
子どもの人数などで、その世帯のライフイベントは異なりますし、生活に対する考え方も人それぞれではありますが、年収1,000万円以下で豊かな暮らしは難しいでしょう。
そんな生活を定年となる65歳まで続けてリタイアしても、残された時間で何ができるでしょう。
もう、サラリーマンという働き方に執着する時代ではないと言えます。